放棄

5/10
前へ
/187ページ
次へ
愛来との1番古い記憶は4歳の夏の頃。 愛来は母親の足元にしがみついて不安げな顔で俺を見ていた。 くりくりの目に、サラサラの黒髪を二つに結んだ可愛い女の子。 『お人形さんみたいで可愛い』 そう思った俺は愛来を遊びに誘おうと必死だった。 俺の必死な誘いに警戒心を解いた愛来はすぐに可愛い笑顔を俺に向けてくれて。 その瞬間だ。 俺が恋に落ちたのは。
/187ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加