放棄

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それから、俺達は夏の間にたくさん遊んだ。俺と愛来が6歳の時には愛来に弟が出来たから、3人で本当に仲良く過ごしたんだ。 そんな中、日々成長する愛来はどんどん魅力的な女性へと変わっていき… 時々見せるおっちょこちょいな姿や、負けず嫌いな性格、長い睫毛で透き通るくらいに綺麗で白い肌。 愛来の全てが俺の心を奪っていった。 好きで好きでたまらない。 愛来を他の誰にも渡したくない。 だから俺は去年、小6のガキのくせに愛来に生意気にもプロポーズをした。 はち切れるかと思うくらいに爆音を響かせる心臓。 ぶっ倒れるくらいに恥ずかしかったけど俺は―――
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