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「なんだ銀時、眠れないのか?」
たまにコイツは一人で夜空を見ていることがある。
俺は銀時の過去を知らない。
コイツも言わないし、無理に聞く必要もないと思っている。
だけど、そんな儚い横顔を見てると不安になる。
銀時が過去の思い出に取られちまう気がして。
「こっちこいよ。お前がいないと俺が眠れないの知ってるだろ。」
今銀時の近くにいてコイツを抱きしめられるのは俺だけだ。
そっと銀時を抱き寄せた。
銀時のふわふわの髪の毛に顔を埋める。
甘い香りに、銀時と共に生きていると実感する。
過去を忘れることなんか出来やしないが
俺がお前を幸せにするから
お前の幸せが俺の幸せだから…
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