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西下
「暇だぁあぁあああああああああ」
4畳半の小さな部屋で大きく叫んだ
4畳半と言っても大きなタンスが2個も置いてあり 人が一人寝そべるのが精一杯の状況だ
更にテレビにPC ゲーム機まであるから本当に狭い部屋
今日は 休日 しがない土曜日
西下
「さて、どうしたもんか友達は全員全滅だし
独り言言ってても虚しくなるだけだし」
煎餅布団の上でゴロゴロ転がりながら愚痴をこぼしていた
西下
「…あー暇だ…」
???
「あら、奇遇ね私もよ」
西下
「ふぇ?」
どこからともなく声が聞こえた
西下
「そろそろ末期かな…」
???
「若そうに見えるのに、残念な子ね」
西下
「本格的にヤバいよ私
どうしよう、この歳で幻覚と幻聴が…」
???
「それは、それはご愁傷様」
西下
「・・・」
天井を見上げる西下
紫色の得体のしれない空間から、やけに派手な服装の人がこちらを見ている
凄い笑顔で
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