転校生

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俺も床に鞄を置き、着替え始めながら望月さんに尋ねた。 「どうしたんですか?みんな、こんな早くに行くなんて」 いつもならまだここで話してるのに、と俺は続けて言った。 望月さんは自身の、男性にしては長めの髪を後ろで束ねながら、 「んー、なんか今日仮入部員がいるみたいで。みんな興味津津で出ていったよ」 「はぁ、珍しいっすね、今の時期に仮入部なんて」 「詳しいことは僕は知らないけどね」 それじゃ、と言って望月さんはクラブハウスを出た。 (ふむ、仮入部員ね……) どんな人かは分からないが、部員が増えるのならそれは大歓迎。少し楽しみだ。
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