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「まって…!お説教しようとかじゃないの!
私…その、あなたの働いてる姿が、すっごく素敵だなって思って!学校じゃそんな姿、見れないでしょ?
それで、思わず声かけちゃったのよ。」
はい…?
一体この人は何が言いたいんだろう。
「ねぇ、よかったら少し話さない?あ、もちろんお仕事終わってからでいいわよ!」
ますます分からない…。
あれか、馴れ馴れしく近づいてだんだん不良生徒を諭して更正させていく、テレビドラマみたいなことがやりたいのか…?
「あのさ…うざいって言ってんだろ?いい加減にしろよ。」
「いやよ。
別に教師として話をしようって言ってるんじゃないの…つまりその…そう、ナンパよナンパ!」
は…?
何言ってんだこの先生は。
「あなたに興味があるのよっ!ね、少しだけ話そうよ?
仕事終わるまでここで待ってるからさ!」
なんてしつこいやつ…言ってることも意味わかんねぇし。
ま、ほっとくに限るな。
「勝手にしろ…。」
俺はそうつぶやいて仕事に戻っていった。
どうせ仕事が終わるのは3時、まだ2時間もあるし、それまでには諦めて帰るだろう。
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