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「うん、吉村先生と付き合ってるっていうのは、ただの噂…
ただ、吉村先生、時々私のこと食事に誘ったりして下さってて…
たぶん、その現場を見られて、噂になっちゃったんじゃないかな…。」
「ふ~ん…。」
吉村…
きっと篠田先生に気があるんだろうな…
そりゃあ篠田先生は若いし綺麗だし…みんなほっとかないよな…
それに比べて俺は…
ほんと、不釣り合いだ。
「榎木くん…?」
俺がうつむいていると篠田先生が心配そうに声をかけてきた。
「あきれちゃった…?
こんな先生で…。」
「ち…ちがうよ。そんなんじゃない…そんなんじゃないんだ…。」
しばしの沈黙が流れる。
俺は落ち込んだ気持ちを切り替えて言った。
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