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今年の春…ほんの…3ヶ月前…
俺は、誰よりも何よりも大切な人を失った。
かけがえのない存在…
愛しくて、愛しくて愛しくて愛しくて…
「美羽…」
小さく呟いた…
声なんか、出てないけれど…。
美羽は俺の全てだった。
美羽がいるから、俺がいる。
それが当たり前だと思うくらいに、俺にとって美羽は大事なやつだった。
一緒にいない時も、目をつむればいつでも美羽の笑顔が心に浮かんだ。
おひさまみてぇに、明るくてあったかい、美羽の笑顔。
その笑顔に、どれほど癒されだことだろう。
だけど今…
目をつむって見えるのは…
冷たく目を閉じた美羽の姿…
あぁ…わかってるんだ…
ただ、どうしても受け入れられないんだ…
この目が…もう二度と…
開かないだなんて。
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