4人が本棚に入れています
本棚に追加
/78ページ
俺は走った。
中庭を抜けて、職員室がある校舎へと駆け込む。
ガラッ
思い切り扉を開けると、痛いほど先生達の視線を浴びたが、気にならない。
そんなことよりも…
俺は職員室の中を見回した。
篠田先生は…いない。
「あのっ、篠田先生は…?」
俺はなりふり構わず、近くにいた名前も知らない先生に尋ねる。
「し…篠田先生なら、もう出て行かれましたよ?」
な…
出て行った…?
「つい先ほど…何か用だったの?」
その問いに答えることなく、俺は職員室を飛び出した。
これで、お別れ…?
このまま、もう会えない…?
そんなの…嫌だ!
最初のコメントを投稿しよう!