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校門へ向かって走りながら、俺は思った。
あぁ、先生…
こんなことなら、ちゃんと気持ちを伝えておけばよかった…
そのチャンスはいくらでもあったのに。
怖かったんだ。
初めて好きになった人から、拒絶されるのが…。
例え短い間でも、先生と過ごす時間を、失いたくなくて…
逃げてたんだ。
でも…もし会えたら…もしまだ間に合うのなら…!
「先生!」
校門を一歩出たところで、空を見上げる一人の女性。
綺麗で、優しくて、素直で、泣き虫な…
篠田先生が、そこにいた。
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