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好きになっても無駄だって思うのに…
止まらなかった。
これが恋ってやつなのか…なんて、恥ずかしいこと呟いたりしていた。
「だけど、私の任期ももう終わるし、そうなったらもう榎木くんとは何の関係もなくなっちゃう…そしたら、会う理由もないし、あなたを引き止めることはできないって、思ったの…。
だから…ちゃんとお別れしなきゃって…思ってたのに…なのに……うっ…。」
またも泣き出しそうになる先生を、よりいっそう強く抱きしめて、俺は言った。
「先生…俺、大人になるから…!
先生と並んで歩いても恥ずかしくないように…
先生のこと守れるように…
大人になるから…!
俺と、付き合って下さい。
俺と新しい関係を、作って下さい。」
生まれて初めての告白。
かっこいいセリフとか言えないけど、
俺の、精一杯の本音だった。
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