事故

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それからすぐに、俺は高校をやめた。 もともと行っていなかったんだからいつやめてもよかったんだけど… 踏ん切りがつかなくて、なかなかやめられなかった。 自分の居場所がどこにもなくなるような気がして…怖かったんだ。 だけど今の俺には、いたいと思えるところがある。 目標もある。 早く大人になって…ずっと美羽の傍にいたい。 そう思うと、学校をやめることなんて少しのためらいもなかった。 俺は、今までアルバイトをさせてもらっていた建設会社に就職した。 何年か真面目に働いていたことと、人手不足だったことが重なってか、正社員として雇ってほしいと社長に話すと、その場でオーケーをもらった。 問題は住むところだと思った。 高校をやめた以上、寮にはいられない。 となると、どこか安いアパートでも探さなくては…と思っていたのだが、思わぬ協力により、この問題も解決した。 協力してくれたのは、俺の担任の先生だった、井崎先生だ。
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