事故

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美羽は、新しい学校に移り、相変わらず人気者の先生になっていた。 俺の今住んでいるマンションから、美羽が一人暮らしをしているマンションまでは、電車で一時間。 付き合いだしてからわかったことだが、美羽は俺と同じように生まれて間もなく親に捨てられたため、施設育ちで、親がいない。 悲しい共通点だが、おかげで俺には美羽の寂しさが、美羽には俺の寂しさが、なんとなく理解できる。 俺と美羽は、年は違うし、家も近いとは言い難いけれど、心はいつも傍にいた。 毎週日曜日、かわりばんこにお互いの家に訪れ、時には遊びに出かけ、時には家の中でまったりと過ごした。 仕事は大変だったが、幸せで充実した毎日だった。
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