事故

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「はい、もしもし。」 とりあえず、俺は電話にでた。 すると、40~50歳ぐらいであろう、落ち着いた男性の声が聞こえてきた。 「榎木さんの携帯でしょうか? こちら、足立総合病院の佐々木と申します。」 病院…? 「はい、榎木ですけど…。」 自慢じゃないが、俺は病気なんてほとんどしたことがないし、馬鹿は風邪を引かないと言うが、まさにその通りで、全く風邪を引かない。 だから、病院にやっかいになることもないのだが… 不審に思いつつも返事をすると、予想だにしない質問が返ってきた。 「篠田美羽さんをご存知ですか…? お知り合いかと思うのですが…。」 「は…はい、美羽は俺の…彼女ですが…。」 何でそんなことを…? 唐突すぎて意味不明になりつつも、そう答えた。 すると、次に俺が耳にした言葉は、まさに俺を地獄へと突き落とすものだった。
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