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屋上でしばらく空を眺めた後、俺は屋上を囲うフェンスをよじ登り、反対側に着地した。
いい天気だ…
この空に…美羽がいるんだ…
大丈夫、何も怖くない…美羽が待ってるんだから…!
正直、少し怖かった。
だから、目をつぶって、美羽の顔を思い浮かべた。
もう一度、この笑顔に会えるなら、俺は俺の持つ全てを…俺自身をも、捧げることができる。
(美羽…
今から、そっちに行くから…
待っててくれよな…。)
そうして一歩、地面のない道へと踏み出そうとした瞬間、背後から大きな声が聞こえた。
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