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「さようならこの世。」
僕は屋上で強風を一身に受け呟いた。
夜遅くということもあり屋上には僕以外の人影は見当たらなかった。
どうやら今日は絶好の自殺日和らしい。
この風そして満点の星空。
天からのプレゼントのようにも思える。
どうやら、あの世は僕を歓迎してくれているようだ。
「では、期待にお応えして。」
風が叫ぶように音を鳴らし僕の声はかき消される。
しかし、それでも十分だった。
僕にさえ聞こえれば良いのだから。
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