自殺志願者である僕は死ぬために人を助ける

僕は死にたいから恋人だった人を助ける。

僕は朦朧とした意識の中静かに目を開けた。

どこかで見たことがあるような気がする。

そして、そんな虚ろな僕を心配そうに見下ろす少女。

彼女の方はすぐに誰か分かった。
ここでもし僕が忘れていたのならば病院でも連れて行ってもらいたい。

それか、なんて薄情な奴なんだと唾を吐き捨ててくれ。

それほどまでに大事な女性つまり彼女は生前僕が愛を謳っていた人だった。

要するに恋人。