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「えー………
僕がここで何をあなたに話せるでしょう?
僕らは数年間、一緒にいましたね。
周りからは、いつになったら結婚するのかとよく言われたものです。
一年くらい前に、結婚について話したとき、あなたは、
したいけど、今のままが一番楽しいから、今のままでいいんじゃない?
って言ってましたね。
そのくせ雑誌などを見ては、僕に対して
早く結婚したいなぁとか言ってましたね。
すごくプレッシャーでしたよ(笑)
早くあなたに釣り合うような男になりたくて。
そんな僕を見て、あなたは
そんなに焦らなくてもいいんじゃない?待ってるし。
と言ってくれました。その時とても救われました。
けど、それに甘えてしまった自分が情けないです。
あなたは、凹みやすい僕をいつも叱咤してくれました。
たまに優しく。たまに厳しく。
あと一度でいい。
もう一度だけあなたに叱咤してほしい。
今の僕は、空っぽだから。
そしたら、そのお返しに、
この手に持っている指輪をあなたに渡したい。
待たせてごめんねって言いながら。
あなたの指に入れてあげたい。」
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