浴槽
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「兄さん」 浴室は暗く、閉鎖されている。 空間全体が濡れている。 淀みながら澄み切っている。 流れ、留まり、伝い落ち、こぼれ、拡散する。 兄の悲しみにこの部屋の全ての物質が共鳴している。 私の肌も、声も、何もかも。 「兄さん」 私の声が空気を揺らす。 また雫が落ちる。
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