プロローグ

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僕は、ごく平凡な体型、ルックスをもち普通に生活したい中学3年生だ。 なぜ普通な生活がしたいかって? 僕自身は至って普通だ。 しかし僕の父親は違かった… 僕の父親には腕が沢山ある、らしいんだ… 実際見たのは中2の頃、父親と喧嘩したときにいきなり6本の腕を生やしたその6本だけだ。 あらかじめ母親に聞いていたものの実際見たときはマジでビビった。 しかも僕の父親は腕が沢山あるだけではない。 とんでもない力の持ち主なのだ。 父親が酔った時に必ず言う話は、 走る新幹線を素手で止める話か、マフィア集団を一人で潰した話だ。 それも最初に聴いたときは酔った勢いで張った虚勢だろうと思った。 がしかし違った。 ある日、父親は交差点で信号無視した車を片手で止めたのだった。 もう僕は父親のすべてを信じるしかなかった。 授業参観にくれば教師の気にくわない授業のやり方にキレてボコボコにしてしまう始末… 家でも父親は自分勝手な生活を続ける。 そう僕の父親(My Parent)は 《最強》 なのだ。 最強故のたるみ、か今は亭主関白なダメ親父だ。 家では毎日酒を飲み怒鳴り散らす、それが日課。 たまの外出もパチンコか競馬。 もうまともな生活なんてやってられるか。 そして僕は自分自身に誓う。 奴を売り払って金にしてやる、と。
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