白雪姫

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「どうぞ。」 女の子は 僕を椅子に座らせ 目の前に マグカップを置いた。 甘い匂いが立ち込め、 僕はマグカップをとった。 ‥甘い、 ホットリンゴだった。 「君、名前は?」 女の子は 真正面に座り 同じように マグカップを持っている。 「‥佳修平。」 短く名前を告げる。 「佳修平。不思議な名前」 女の子は くすくすと わらった。 「君は?」 今度は 僕が聞く番だ。 「私?私は『白雪姫』」 女の子は 口許に笑みを浮かべながら そう、告げた。
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