猫の集会

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 婆の葬式の日。  一匹の黒い猫が婆の家の軒でずっと寝転んでは「にゃあ」と鳴いていたという事を後日に聞かされた。  あれ以来、あの場を何度となく、同じ時間に通り過ぎようと猫の集会に出くわすことは二度無く、あの黒猫とも出会う事は無かった。
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