第零話

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あぁ…何故僕は生まれて来たのだろう… 「臭いんだよ!!向こういけ」 「きたね~」 「アハハハハ」 醜い…醜い… 何故、人間は醜い? ただただ群れて 少し違うだけで けなす… 「死ねよ」 こいつらは わかっていない 言葉の一つ一つには 魂が込められる いわゆる…言霊… 気をつけてないと 人の心に傷がつく それは、表に見えないだけ 助けを求めても 「どうせ勘違いだろ」 「被害妄想は止めろ」 助けてくれない それどころか 助ける立場の先生までもが 加担する… 文部省がいじめ調査を していたが 2007年、約15万5000件 2008年、約8万件 いじめは減るわけがない 人は人をけなさなくては 生きていけない 自分は一番下…ビリ じゃないと思うために あぁ…もう嫌だ こんな世界なんかに いたくない 気がつくと 僕は屋上に足を伸ばしていた
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