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エヴァにとってテミスは重要な場所を占めていたが、彼女の心にエンデは如何なる場所を占めていたのか?
それは公園の物売りや鳩のようであり、風景の一角を陣取りながら、決して気にならず、たまに近づいてはまた離れていく、身近な他人としての場所だった。
そしてそれは、エンデがそのように振舞おうと努力した結果でもあった。
エンデは軽々しくエヴァに近づかないように細心の注意を払っていた。
ミカエルの口車に乗るなんて真っ平だと考えたからだ。
だがしかし、エヴァが居つくようになってからエンデの生活は一変した。
まず部屋が片付けられた。
滲みだらけのカーテンが洗われた。
キッチンが整頓され、皿が磨かれた。
服からパンツまで、こざっぱりとたたまれ、エンデはくつろいで時間を過ごせるようになった。
気がつけば新聞を読みながら、午後のお茶なんかを楽しめるほどの時間的、かつ精神的余裕を持つ自分を発見していた。
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