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エンデ達の頭の上を、いくつかの小さな光の玉が、通り過ぎていく。
「何だありゃ?」
早歩きに息を切らしながら、エンデはミカエルに聞いた。
「ウリエルが救援をよこしたのさ。奴はずっとラファエルと協力して、天界からロトを探していたんだ」
ミカエルの説明を聞きながら光を目で追っていたエンデの頭の中に、穏やかで無機質な声が響いた。
「忙しいところ失礼。ただいまご紹介にあずかったウリエルだ。預言者君、ぶしつけながら死にたくなければ私の言うことを聞きなさい」
またかよ・・・・。
エンデはいまさらながら、天使とはかくも厄介な連中なのかと考えたが、すぐにその考えが相手に見透かされている事に気付いた。
まあいいか、どうせ天使だし・・・・。
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