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「ハハ……。ほんと、いつになったら人間に見てくれるんだか……。」
「そうねぇ……。ちゃんと商人の仕事を手伝ってくれればねぇ。」
「じゃあ当分は犬扱いか。」
「ちょっと!少しは働きなさい!!」
2人が笑いながら歩いていく姿を見つめる黒い影。
神谷はチラッと辺りを見るが
「気のせいかしら。」
「また盗賊か?」
「……何でもないわ。いきましょう。」
2人は黒い影に気づかないまま、歩いていく。
「野良犬か……。やってみたいなぁ~……。でもいまは殿に報告しないと……。」
黒い影は静かに消え去っていく。
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