参ノ巻 烏の群れ

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数分後、柴犬と神谷は小さい村にたどり着く。 「なんだ……。ここ……。」 「聞いた話と全然違うじゃない……。」 2人が見た景色は貧しく、村人はフラフラしながら米俵を台車に積み、城へと運ぶ姿。 死んだ目で働き続ける姿はまるで『奴隷』のようだった。 働く村人の右肩には『烏』という焼き印。 「ひどい……。」 すると、柴犬は鼻を動かす。 「どうしたの?」 「血の臭いがする……。」 柴犬は臭いの元へと走り出す。 「ちょっと!待ちなさい!」 たどり着いた先は民家だった。 扉を開けると、3人の親子が無惨に切り刻まれた姿。 神谷は手で口を抑え、家を飛び出す。 「どっかでみた……。この殺し方を……。」
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