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数分後、柴犬と神谷は小さい村にたどり着く。
「なんだ……。ここ……。」
「聞いた話と全然違うじゃない……。」
2人が見た景色は貧しく、村人はフラフラしながら米俵を台車に積み、城へと運ぶ姿。
死んだ目で働き続ける姿はまるで『奴隷』のようだった。
働く村人の右肩には『烏』という焼き印。
「ひどい……。」
すると、柴犬は鼻を動かす。
「どうしたの?」
「血の臭いがする……。」
柴犬は臭いの元へと走り出す。
「ちょっと!待ちなさい!」
たどり着いた先は民家だった。
扉を開けると、3人の親子が無惨に切り刻まれた姿。
神谷は手で口を抑え、家を飛び出す。
「どっかでみた……。この殺し方を……。」
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