本編

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 カードゲームや小型のゲーム機でキャラクターを育成したりバトルする玩具などが登場し、遊びの幅が広がったのだ。  さらに同級生達は、男子と女子、性の違いを意識しはじめた。  男の子と女の子は違う。  以前なら、なんの躊躇いもなく参加していたままごとや人形遊びをするのは恥ずかしい。  男の子の遊びじゃないから恥ずかしい。  周りの同級生達は、男女の区別をつけ、男子は男子、女子は女子と別れているのが暗黙のルールとなった。  それに伴い俺と小梅も、だんだん一緒に遊ばなくなり、自然に離れていったのだった。  しかし、暗黙のルールができてから約5年、中学三年生になった今、俺と小梅は、毎日二人で下校をする仲になり、距離が少し近くなっている。  それは八田のこと好きなのか?付き合っているのか?と、はじめのうちは同級生に聞かれたが、そんなんではない。  理由はただたんにお互い以外に一緒に帰る人がいないからだ。
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