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一回一緒に帰ると、玄関や校門で会うと、なんだか無視できなくなった。
成り行きだが俺達は一緒に帰ることが多くなった。
そして以外なことに小梅との会話は楽しかった。
内容は昔のことや日常の些細な出来事、たいしたことは話してないのに、小梅と話しをすることはおもしろかった。
しばらくすると俺は、一緒に帰る日のほうが多いんだから、どーせならお互い用事のない日は一緒に帰ることにしないか、と誘ってみた。
小梅はまたびっくり眼になって、もう一回俺に確認して、照れ臭そうに破顔したものだ。
俺は照れてる小梅を見て、受験勉強の息抜きぐらいにはなるかなと、そんなことを思っていた。
それから小梅は、担任の帰りの会の話しが長く、必然的に他のクラスより遅くなってしまう俺を、自分の教室で待っているようになったのだった。
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