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そして周りの風景は一変する。
長閑な教室の風景から荒野へと。四方には炎の壁…これが能力者全員がもつ術…隔離空間である。見た目は本人の能力や性格に左右されるが。
「なあ、能力の無駄使いは止めないか?危ないだろう」
「あの胸だけ女のダイエットをしてあげるのよ、無駄じゃないわ」
「むしろ有効な使い方があるのならそちらを知りたい位だよっ♪」
漫画にありがちな悪の組織もなく、無作為としか思えない共通点の無い人達に与えられた能力。しかも相手も能力者じゃないと空間の認識すら出来ない…そんな力を誰が望むのだろうか。そんな皮肉がこもっていた。
「だからと言って憂さ晴らしに使わないでくれよ」
無駄だと思いつつたしなめる智。
「違うわ、これから始めるのは…一方的な処刑よ」
「舐めるのもいい加減にしてほしいね♪させる訳ないじゃん♪」
雪も完全に臨戦態勢に入ったようだ。
「こっちも行くよ…現出せよ、絶対零度!」
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