始まりは突然に

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「「死ねぇ!!」」 互いに言い終わると凛は炎の槍を雪は氷の槍をそれぞれ虚空に出現させ、それをつかみ切りかかる。 「癇癪の火の分際で!!」 雪の安い挑発。だが凛はそれに即座に反応する。 「あんたこそ名前通りおとなしく氷室でも作ってなさい!!」 「これだけ火を出してるとさぞかし体内の燃焼が良いんだろうね!絶壁が全てを物語ってるもんね!」 「あなたこそ全身を冷やして脂肪を蓄えるのは良いけどほどほどにしておく事ね!胸を大きくするために太りすぎるなんて寒すぎて冗談にもならないわ!」 いがみ合いが続く……ちなみに智は何か思い悩んでる。どうせしょうもない事だろうが。 「あいつら…はぁ…いい加減にしてくれないかなぁ………現出せよ、金剛鎧」 言い終わった瞬間智の全身に重量感がかかる。全身鎧に身を包み智は喧嘩を止めに走る。 「出たわね、動くサンドバッグ。邪魔よ!」 「智どいて、そいつ殺せない!」 氷と炎の矢が左右から飛んでくる。 それを全て受け止める智。もうかれこれどの位続けていただろうか…二人の体力切れで幕切れは不意に訪れた。
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