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土方「今、医者を呼びに行かせたからもう少し休んでろ」
華恋「もう、大丈夫です。」
身体を起こし立ち上がろうとするが足に痛みが走る
華恋「イタッ」
土方「立つな、火傷してるんだぞ」
ああ、そうだった
土方「一の処置のおかげで痕は残らねえそうだ」
華恋「そうですか、土方さん私はもう大丈夫です。隊務に戻られて下さい。」
土方さんが居ると胸が苦しい
土方「仕事は大丈夫だ。医者が帰ったら話がある」
華恋「解りました」
迷惑かけてしまったから此処には居られないかな
あの黒い影の所には行きたくないけど、もう、これ以上此処に居てはいけないのかもしれない
私のこの能力はこの先きっと争いを招く
父や母にもこんな能力があったのだろうか
二人の死の原因はこの能力のせいじゃないだろうか
お医者さんが来るまでの間色んなことを考えていた
そんな私を土方さんが見ていたなんて知らなかった。
暫くして、隊士の誰かが呼んできてくれた医者が到着した
それから、火傷の消毒をされたり、こうなった経緯などをいろいろ聞かれた
横で土方さんがずっと聞いていたから本当の事は言えなかった。
医師「とにかく寝不足と栄養不足で体力が落ちてるから、まずは、食事をしっかり摂って体力が戻るまでは安静にしておくことだ。最低でもあと二、三日は安静が必要だな」
そう言うと先生は帰って行った。
土方さんは先生を見送りし、戻ってきた
気まずい
私の横に腰を下ろし
土方「身体はきつくないか」
華恋「はい、でも少しだけ疲れました」
土方「そうか、あとで、食事を運ばせる、それまで休んでろ」
華恋「はい」
そう言うと土方さんは部屋から出て行った。
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