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ゴクリッ
あの日の光景が蘇る。
手が震える
拳を握り締め中に入ろうとするが、腕を掴まれた。
華恋「策士ですね。騙されました。中でお話します。」
道場へと足を踏み入れた
まだ少し血の匂いがする。
私は叔父様達が殺された部屋を通り過ぎ自分の部屋へと入った
少し埃臭いので襖を開けた
華恋「灯りを灯すわけには行けませんので、暗いですが」
土方「構わねえ」
私が感じていた気配は土方さんのものだった
私の行動を先読みしていたみたいだ
ある意味私が持っている能力と変わらないかもしれない
華恋「今までの予知能力は眠っているときに見る夢でした。でもある時から寝ていなくても頭の中に浮かんでくるようになりました。」
土方「そうか、頭の中に俺の姿がってことか」
華恋「はい」
土方「わかった。言いたいことはまだあるが、それは屯所に戻ってからだ。次に此処にお前が来た理由を話せ」
見た事をそのまま話しした。
土方「お前、これが罠かもしれないとか考えなかったのか」
華恋「罠・・・」
土方「奴らはお前の能力知らないんだよな」
華恋「おそらく」
土方「お前の能力が何なのかを調べる為にこの道場を燃やすとしたらどうだ」
華恋「あっ」
土方「此処は、隊士たちの巡回を強化させ守らせる。」
やはり、土方さんは凄い
私は、見えたものだけをそのまま受け入れてしまった。
土方「解ったら、とにかく屯所へ戻るぞ」
このまま此処に残る方が土方さん達迷惑かけてしまう
此処は一緒に戻るのが妥当だ
私は頷き立ち上がった
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