第五幕

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屯所までの道をたわいもない会話を楽しみながら歩いていると また予知が頭に浮かんできた それと同時に気配も 足を止め後ろを振り向く 誰もいない 私は、土方さんの袖を掴む 土方「解ってる」 土方さんも気配を感じているようだ 華恋「かなりの人数です。目的は私です」 小声で話す 土方「お前」 華恋「はい、見えました」 土方「俺から絶対に離れるな。奴らが動き出すまで気づかないふりをしていろ、いいな」 コクリと頷く 華恋「このまま、掴んでていいですか」 土方「ああ、離すな、たぶん奴らは町外れまでは手は出してこないはずだ」 華恋「はい」 私は出来るだけ平常心を装いながら歩いた 華恋「土方さん」 土方「なんだ」 華恋「そろそろ、知ってること教えてくれませんか。叔父様から何か聞いていらっしゃいますよね」 土方「華恋、時期が来たら必ず話す」 華恋「今はその時期ではないということですね」 土方「ああ、だが、その時期がいつ来るかはわからねえ、今日かもしれねえしずっと来ねえかもしれねえ」 華恋「わかりました」 時期が来ないと言えない何かあるのだろう 半刻ほど歩くと人気のない通りに出る
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