第五幕

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華恋「ハァ、ハァ、ハァ」 終わった 土方「華恋、大丈夫か」 華恋「はい」 そして、土方さんはすぐに私を自分の後ろに隠す 土方「それで、お前たちは何だ。吉田道場を襲った奴らの仲間か」 「貴方が壬生浪士組の副長の土方さんですか」 土方「ああ」 「初めまして、俺は栄太郎 またの名を吉田 稔麿」 土方「チッ」 大きな舌打ちが聞こえる 土方「華恋はお前たちの所には行かせねえ」 「今日は、華恋に会いに来ただけなんで、まあ、また近いうちにすぐに会うことになるだろうけど」 華恋「吉田って貴方は私の何」 稔麿「血縁関係者とでも言っておこうか、君の能力を知りたかったけど、今日のとこは帰るよ。また近いうちに会いに行くよ。仲間が言ってた通り、たいした剣捌きだ。俺たちの元に戻ってきたらすぐに使えそうだ。ククククッ」 土方「てめえ」 土方さんが剣を抜く 稔麿「おおおっと、どうせあんたらとはすぐに戦うことになるだろうから、手合わせはその時にでも」 そう言いながら稔麿は去って行った。 使えるとは何 あの人は何をしている人なんだろうか 土方「恋・・・華恋」 ハッ 華恋「あ、はい」 土方「大丈夫か」 華恋「大丈夫です。帰りましょう」 私の着物は返り血が飛び散っている 人通りが少ないとはいえ長居は無用だ 屯所へ帰りつき部屋で血の着いた身体を拭いていく 土方さんの配慮で中までは監察方が使う道から入ってきた 汚れた着物を脱ぎ捨て、買ってもらった着物を手に取る 綺麗な着物 「こんな綺麗な着物私が着てもいいのかな」 人を斬ったのに今までみたいな罪悪感を感じない 「薄情だな」 土方「その着物はお前の為に買ったものだろ、お前が着なくて誰が着るんだ」 スーッ 奥の襖開き土方さんが入って来た
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