第五幕

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夕餉の支度を済ませ部屋に戻り胴着に着替える 皆が食事をしている間に稽古するため道場へむかった 素振りを済ませ 腰を屈め精神統一する 「やあああああっ」 人形相手に稽古するがやっぱり物足りない 「踏み込みが甘い」 華恋「斎藤さん、もう食事は済まされたのですか」 斎藤「ああ」 指摘された事に注意しながらもう一度やってみる 斎藤「そうだ。今の踏み込みだ」 華恋「ありがとうございます」 斎藤さんは相手はしてくれないがいつも指導はしてくれた それから暫くの間、斎藤さんが指導してくれ、いつもより、充実した稽古が出来た。 華恋「斎藤さん、お疲れなのにありがとうございました」 斎藤「いや」 そう言うと斎藤さんは道場から出て行った。 それと入れ替えで隊士達が入ってきた為稽古を終わらせ部屋に戻る 歳さんは机に向かい眉間に皺を寄せている あっ 頭に色んなものが浮かぶ 「暴れてる」 私の呟きに彼がこちらを見る 土方「華恋」 華恋「芹沢さんが暴れています。新見さんと共に遊女が髪を切られ泣いている」 土方「丞、いるか」 山崎「はい」 土方「三番隊とともに島原に行ってくれ、そこで芹沢さんと新見が暴れてるかもしれねえ」 山崎「御意」 そう言うと気配が消えた
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