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その後は、もうなりふり構わなかった。
久しぶりにドキドキと心臓が飛び出てきそうな緊張感。
田端の手を引いてバーを出ると、一直線に近くのホテルにチェックインした。
田端は黙って着いてきていた。
部屋の扉が閉まると、それが合図だったかのようにお互いの体を寄せ合った。
雨で濡れている服をばさばさと脱ぎ捨て、ベットにどさっと転がる。
よく見ろ。
目の前にいるのは男だ。
じっと見つめる。
「上原‥さん?」
よく見ろ。
自分の下半身を確認した。
‥ぎんぎんじゃねぇか。
そのまま押し倒すと、女性にするように田端の白い肌に舌を這わせた。
‥甘い。
男のくせに。
なんて甘い。
少しずつ、田端の息が上がっていく。
びくんと反応され、ぐわっと頭に血がのぼった。
自分の舌に反応していることに物凄い興奮を覚えていた。
ゆっくり味わいたいのにそんな余裕はすでに無い。
下半身に降りていく。
「ちょ‥そんなとこなめなくてい‥し」
「入らないだろ、こうしないと。」
ぬるぬると湿らせるたび、耐えている田端の声が漏れて聞こえた。
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