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無言で睨み合う二人に挟まれ、美緒はとりあえず今起きた問題を解決しようと強引に割り込んだ。
「ここが無理なら一晩ぐらい僕達の部屋に来なよ。
勝君と僕の布団重ねれば三人で寝られるでしょ。」
名案を浮かべた筈だったが、注がれる二つの視線は明らかな困惑を映し出す。
「無理だっ。
だったら俺は沖田組長の部屋で寝るっ。」
「そんなの絶対駄目っ。
銀之助は僕の部屋で寝かせるから大丈夫っ。」
双方思惑は違えど回避しようとする目標は同じ二人で、互いから出た台詞に驚き目を見張った。
「あ、うん。
それならそれで構わないけど。」
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