混戦

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若干おののきつつも美緒が納得すると、失言に対しての舌打ちが両側から小さく鳴らされる。 「二人共何だかんだいって仲良しなんじゃないですか。 まぁ喧嘩する程っていいますもんね。」 「あぁ、うん、そうだね。 そういう事にしとこうか。」 否定しようにも、邪気の無い笑みに阻まれ双方頷くしか選択肢が選べない。 勝之進の帰りを待ち、治療が終わり次第移動しようと美緒は迅速に決定した。 「布団はここから運べばいいよね。 銀ちゃんは怪我人だから僕がやるよ。」 「悪いな椿。 稽古の邪魔した上に世話まで焼いてもらっちまって。」
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