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「え、何かあったっけ?」
怒ったような表情で咎めるも、本人は何だか分からず首を傾げる。
「俺の着物脱がせてあちこち触ってきただろ。
そういうのをやめろって言ったんだよ。」
告げた後で自分以外に触れて欲しくないただの我儘だと気付き、訂正しようと再び美緒へ口を開きかけた。
「ここは色んな人がいるからね。
春君みたいな子はいつ狙われてもおかしくないから気を付けた方がいいよ。」
しかし袴を取った総司が違う方面で追従し、弁解の機会は失われる。
美緒の脳裏には某参謀が浮かび上がり、銀之助のきつい口調に凹みつつも納得して頷いた。
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