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無闇に近寄って性別がばれでもしたらどうするかと、自分を見つめる総司の顔に書いてある。
「銀ちゃんごめんね。
これから気を付ける。」
「あ、あぁ、俺もちょっときつく言い過ぎた。」
互いに頭を下げ合い、美緒は就寝の為二人に挨拶して自室へ引き返した。
準備してもらった布団を眺め、銀之助も休もうと横になる。
元より総司と語らう気など無く、手短かな一言を残し目を閉じた。
手拭いをあてているからか痛みは引いてきたが、少し経つと体温で温まり効力が切れる。
冷やし直すのも面倒で耐え忍ぶ道を選び、睡魔が降臨するのを待った。
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