光の向こう

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ピ―――――ッ 高らかに笛の音が鳴り響く。 「あいつの姿がみあたらないな」 校庭で体育の授業をしながら、和希はつぶやく。 今日で自分の担当している生徒、春野が冥府に来て一週間になるのに、いっこうに授業に出て来ない。 「おい、早く和希っ!サッカーボール!」 「ああ、わりぃっ💦。よし始めるか!」 生徒達に呼ばれて我にかえる。 「おい、和希。」 「あ…?」 再び、振り替えると風で白衣をなびかせながら吉良が立っている。 「授業の後校長室に来いってさ。校長が呼んでる。」 「……マジで…?」
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