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プァァ――――――――
ザァザァと雨のなか鳴り響くアクセル音。
その日は雨だった。
街中の大型テレビでは虐めによって中学二年生の男の子が見投げをし、重症であるというニュースが15分間放送される。
「また、虐め?親が甘やかすから子供がそんなになるのよ」
「そうねぇ…」
道行く買い物途中の母親達の声が聞こえる。
いたたまれない…、こんなはずじゃなかった。
こんなはずじゃ…でも俺が…俺が殺したんだ。
「ごめんね、春野…」
あいつの最後のことばが頭からはなれない…。
雨の雫と共に、涙が流れては落ちて目の前が見えない。
もう何もかも終わってしまえばいいのに。
そう思った瞬間、とてつもない音と強い光におおわれ俺は意識を失った。
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