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とりあえず小野君を寝室まで引きずり、寝かせる。
「熱測った?食欲あるか?水分とってる?」
一気に聞くと小野君はぼーっとしながら「食欲ない…。熱は測りました。」と答えた。
「食欲無くても飯は食べな。なんか作ってやるから。」
小野君が食欲ない、と言っているにもかかわらず僕は半ば強制的に食事を勧める。
飯食わないと薬飲めないし。
数分後、僕は作ったお粥を小野君の寝室まで持っていく。
「いただき、ます…」
余程ダルいのだろう、一つ一つの動作が遅い。
熱に浮かされた小野君は、トロンとして危うい瞳、白い肌、熱の所為で熱い指先や時折漏れる荒い吐息が酷くエロかった。
―ゴクリ…
そんな小野君に、僕は軽く欲情してしまった。
不謹慎かもしれないが…。
ただでさえ色男な小野君にプラスされた病的な色気。
大抵の奴はムラムラするだろう。少なくとも僕はする。
「小野君…」
――んで、今に至る。
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