事実

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若干心配しながらため息をついたところに、裕美がいきなり嬉しそうに声を出した。 「そういえばね!今週爽羅の文化祭なんだって!」 「へぇー良かったじゃん。重ならなくて」 菜月、頼むから! さっきまでの話しみたいに楽しそうにしろ! 「だから一緒に行こうよ!」 瞳を輝かせている裕美。 けど多分行けない。 「無理じゃない?」 泉の発言に裕美は首を傾げる。 「なんで?」 「俺らまだ自分たちのクラスの出し物終わってないからやらなきゃだろ」 そう言うと裕美はそのことを全く覚えていなかったらしく、机に伏せた。 「でも裕美は行っていいよ。私らなんとかしとくから」 「本当!?やったー!」 喜ぶ裕美の姿は無防備すぎる。 なんかクラスの男子の視線痛いし。 相変わらず爽羅先輩は大変そうだ。 _
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