悲劇は突然に…。

3/3
前へ
/10ページ
次へ
我が家には、赤ちゃん専用のおもちゃが普通にあった。 押してカタカタ鳴らす押し車や、ボタンを押せば音が鳴る物が多かったらしい。 今でも普通に使われている遊具だが…。 兄がよく私の面倒を見ていてくれたらしく、連日私をあやしてくれていたそうだ。 ところが、母というものは、時として鋭いものである。 音が鳴るおもちゃを鳴らし続ける兄に対して、虚ろに空を見つめる私。 その時、母の脳裏をかすめた言葉。 【もしかして、この子は何らかの障害を持っているのでは?】 それから、数ヶ月は観察する事にした…。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加