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当時、大阪に住んでいたので、大阪の知的障害訓練センターを紹介された。
私は全く憶えていないが、すぐに馴染んで、やっと首が据わった頃、ハイハイをして、友達の手を引きずって遊ぼうとしたらしい。
施設には、ありきたりのブランコや滑り台があったらしいのだが…
何と、友達を押し上げて、滑り台で遊び始めたらしい。
要するに、世話好きだったと…。
それを見た周りの人は、かなりビックリしていたと言うが、それを聞いた私が一番ビックリだ。
しかし、歩くことは出来なかったらしい。
平衡感覚が失われていたらしい。
それでも、周りが歩いていると、一生懸命歩こうとしていたらしい。
念願かなって、2歳頃には、何とか歩けるようになったという。
そこで、今度は、聴覚障害を何とかしようと考えた母。
つてを頼って、紹介されたのが、神戸にある、言語訓練センター。
しかし、大阪からの人は受け付けていないと断られた。
そこで、一家ごと、神戸に引っ越したんだそうだ。
我が両親ながら、その行動力と決断力には下を巻いた。
もし、私が親の立場だったら…?
今は既に結婚しているが、そこまで踏み切れるかどうか。
何故なら、夫の仕事も考えると、迷ってしまうだろう。
厳しいが、これが現実である。
先立つものも無ければ、どうしようもないだろう。
その点では、両親に感謝している。
父は、遠距離通勤を認めたということだから。
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