第0章『プロローグ』

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それから50年の歳月が流れた西暦21XX年、地上から離れた、ここテラコロニーでもファントムエッジは現れました。 世界各国のテラコロニーで多数のファントムエッジが同時に出現、それによって多くの命が失われました。 その事件はD事件と呼ばれ、その事件で人類は、ここも安全ではないという事を痛感させられる事になったんです。 ですけど、以前と違って、私たちにはファントムエッジに対抗する手段を得ていました。 能力者…ファントムエッジに対抗できる、数少ない存在です。 最初のファントムエッジの出現から50年、人類の中からファントムエッジを倒す力を持った存在が生まれ始めたんです。 能力者を集めた組織セブンスブレードは、D事件が起きるのに先駆けて発足され、D事件でその力を示しました。 既存の軍隊がファントムエッジに対して歯が立たない中で、能力者はファントムエッジに傷を負わせ、そして倒す事の出来る存在として注目を集め、人々の希望となったんです。 やがて組織は人員を拡大し、順調にファントムエッジを駆逐し、被害を最小限に食い止めながら人々の暮らしを守ってきました。 ですが、それも長くは続きませんでした。 滅びを前にすれば、その滅びを受け入れようとする人たちも現れる。 彼等はレギオンと名乗り、よりによってそのリーダー格となる人物はファントムエッジを新たに発生させる能力を持っていたんです。 彼によって再び、世界中にファントムエッジがばら撒かれ、多くの命が失われました。 彼等の掲げる目的は、人類のファントムエッジ化と、それ以外の人類の抹殺。 つまりは人類の絶滅を望んで彼等は立ち上がったというわけです。
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