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おそらく雲雀はその事など一切覚えていないのだろう。
音羽の様子を見ても雲雀に再会するまでは綺麗に忘れていたと思われる。
(…………委員長はこの事実を知ったら喜ぶのだろうか……)
雲雀の音羽に対する歪んだ愛情の考えればどんな些細な事でも自分が関わっていたとなれば喜ぶ可能性が高い。が…………。
(正直微妙な……)
これは絶対に黙っていた方が良いのだろうと草壁は心の中で思った。
「……何楽しそうに会話してるの?」
「ぎゃ―――― !!!!!! 」
どしっと背後にのしかかった雲雀に音羽がこれ以上無い位に悲鳴を上げていた。
「何ポッキーなんて食べちゃって。僕とポッキーゲームしたいのならそう言えばいいのに」
「誰がするかっ!」
ぎゃーぎゃーと騒ぐ二人の姿を見つつ草壁は腹部を押さえながら思った。
(…………ストレスで胃が痛い……)
こうして今日も草壁はストレスに胃が痛くなるのだった。
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