意外な真実

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  さらに…   「お前を嫁に来させるように仕組んだんだ。 隣国の年頃の娘たちの家に、使いの者を行かせ、話を断るように話をつけさせた。 そうすれば、王は、お前を選ぶとにらんだ。 王には言うなよ?」   「で、でも…後継ぎは…」    「ああ、その話ならば大丈夫だ。我が国では、王家に後継ぎが生まれなくとも、国民の中から、ふさわしい人間を選ぶ事になっている。 妻がリュウシだという事は、父上も母上も、初めからご存じだ」    「……」     ポカンとするリュウシに、ラクスは言った。   「言っただろう?愛する妻よ、ずっと共に…とな。 リユ…いや、リュウシ愛しているよ」   「ラクス…様」     まさか、仕組まれていた事だなんて。 本当ならば怒るべき事なのかもしれない。     しかし、リュウシは嬉しかった。 自分を選んでくれた義父母、そして、隣にいる夫が。    まだまだ、いろんな事が待っているだろう。 でも、ここでなら、やっていける。 リュウシは、そんな気がした。           END
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